『シルク』芦名星 トークショー& 記者会見
|
 |
| |
|
1860年代を舞台に、美しい絹糸を吐く蚕を手に入れるため来日したフランス人の青年が、そこでひとりの魅力的な日本人少女と出会い、愛妻に後ろめたさを抱きつつ想いを募らせてしまう、日仏合作のラブ・ストーリー『シルク』(2008年1月19日(土)より公開)。男女それぞれの関係描写とバックボーンは語られすぎることなく紡がれていき、「行間を読む楽しみ」が味わえる。観る者の想像力が試されるドラマでもある。
そんな本作で、ひと際ミステリアスな存在感を放つのが若手女優・芦名星。テレビドラマ『スワンの馬鹿! 〜こづかい3万円の恋〜』(2007)で脚光を浴びた彼女は、今作で、マイケル・ピット扮するフランス人青年を惑わす少女に扮しており、茶のたてかた、ふすまの開けかたなど日本の作法、所作を繊細に表現する一方、上半身ヌードなど艶かしく大胆な演技にも挑戦した。
24歳にして海外進出を実現し、早くも「日本映画界、期待の星」とささやかれる芦名が、『シルク』のPRキャンペーンのため来阪。トークショーと記者会見に出席した。
まず本作で目がいくのは出演者の豪華さ。『ラストデイズ』(2006)のピット、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ(2003/2006/2007)のキーラ・ナイトレイ、『バベル』(2007)の役所広司、『嫌われ松子の一生』(2006)の中谷美紀など。経験豊富で世界を股にかけて活躍している面々ばかり。「新人」に近い芦名は、現場でもなかなか緊張が抜けなかったというが、「だけど、マイケルはギターを弾いて歌ってくれたり、写真を撮ってくれたり。役所さんも、決して気さくではないけど、小さな声でコソコソっとギャグをいって和ませてくれた」と、周囲のフォローで撮影を乗り切った。
また、劇中ではひと言も台詞を発しないことについて「特に意識なく、演じられた」という。「むしろ物語そのもののイメージをつかむほうが、難しかった。台詞がないことよりも、物語を理解する作業のほうが大変だったんです。マネージャーさんも『ゴメン、私もわからない』ってお手上げ状態(笑)」。
そして上半身ヌード。芦名の女優魂を感じさせるが、やはり勇気のいる決断だったのではないか。しかし彼女は「抵抗はなかった」とキッパリ。「意味のあることだ、と理解していたから。脚本を読んだとき、すでに『こういうシーンも(この映画には)必要なんだ』と納得しました」。
最後まで謎に包まれる少女の人物像。芦名は、自分が演じた少女について「フツフツと煮えたぎるものを、表に出さない女性」と解説。「マイケル扮する青年に引かれていく彼女の気持ちは、当時の日本人女性とはちょっと違う、どこか未来的なものを持つ女性」。
そして最後に「ぜひ『シルク』を観てください。観る人によって感じかたが違うはず。日本の美しい部分って、海外ではこういうふうに映っていたのか、と気づかされるはず」と見どころを語ってくれた。
Text:田辺ユウキ
>> 作品紹介へ
>> 公式サイト
この作品について記事を書く |
|

芦名星(あしなせい) プロフィール
1983年、福島県生まれ。2004年に『せかいのおわり』で映画デビュー。2007年にテレビドラマ『スワンの馬鹿! 〜こづかい3万円の恋〜』で注目を浴び、また同年には『たとえ世界が終わっても』で映画初主演を飾る。そのほかの映画出演作は『劇場版 仮面ライダー響鬼(ヒビキ)と7人の戦鬼』『恋骨 KOIBONE 劇場版』(2005)、『Mayu -ココロの星-』(2007)など。
|
『シルク』
海を越えた絹糸のように 細くて繊細な純愛を描く |
| |
|
|
|