『L change the WorLd』舞台挨拶&単独インタビュー
中田秀夫監督、松山ケンイチ、工藤夕貴、高嶋政伸
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『デスノート』旋風、再来か!? 2006年、封切りとともに社会現象を巻き起こす大ヒットを記録した映画『デスノート』。そのスピンオフ作品となるのが、この『L change the WorLd』(2008年2月9日(土)公開)。タイトル通り、主人公は天才探偵・L(松山ケンイチ)である。
『デスノート the Last name』(2006)で、宿敵・夜神月との激闘に決着をつけるため、彼が自らに下した「23日後に死を迎える」という運命。そしてラストで劇的な死を遂げたが、しかし、その「空白23日」には、いったいどんなことがあったのか・・・。そこに着目し、Lの意外な一面をひも解いていく。
早くから話題を集めている『L〜』。その試写会が大阪市内で行われ、舞台挨拶ゲストとして中田秀夫監督、松山ケンイチ、工藤夕貴、高嶋政伸が登壇。さらに中田監督は単独インタビューにもこたえてくれた。
【舞台挨拶】 中田秀夫監督、松山ケンイチ、工藤夕貴、高嶋政伸
今や映画を中心に活躍する人気俳優となった松山ケンイチ。彼の名前を一躍、全国区に押しあげたのが『デスノート』でのL役である。このハマリ役を再び演じることになった松山は「Lのおかげで、フリーターみたいだった僕も、少しは街で顔をさされるようになった。多くのかたに名前を覚えていただくきっかけになった役なので、今回は恩返しのつもりで演じました」。
ファンとしては、今後も、Lの生い立ちを描く“前日譚”などを作って欲しいところだが、「Lをやるのはこれが最後という気持ち。十分やりきった」と完全燃焼したようだ。
劇中で、Lをピンチに追いやる、謎の凶悪テログループのメンバーを演じるのが工藤と高嶋だ。グループの“頭脳”となる九條希実子役には、『ヒマラヤ杉に降る雪』(1999)などハリウッド作品にも出演している国際派女優の工藤。「自分とは違うタイプのキャラクターなので演じていておもしろかった。『L〜』はスケールがすごい。出演料はハリウッドのほうがすごいけど(笑)、モチベーションは日本のほうが上。映画への情熱がみなぎっている」。
高嶋は、2007年には『釣りバカ日誌 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束』に出演するなど、温和な役の印象が強いが、今作はイメチェン。極悪テロリスト・的場大介を憎々しく演じている。「中田秀夫監督の大ファンなので、『L〜』に出させていただいて、最高です。映画への愛が現場にあふれていて、僕はそれを毎日、シャワーのように浴びていました」。
そして最後に松山はファンに「映画って人生を変える力があると思う。価値観が変わることもある。だからぜひ、劇場で本作を観てください」とメッセージを贈った。
【単独インタビュー】中田秀夫監督
『L〜』で監督を務めたのが、「世界の中田」という代名詞がすっかりおなじみとなった中田秀夫。1998年に『リング』でジャパニーズ・ホラー・ブームを起こし、2003年にはハリウッド進出作『ザ・リング2』で全米週間興行ランキング第1位に輝くなど、ヒットメーカーとして映画界に君臨しているが、これまでのホラー映画の印象が強いこともあり、『L〜』のメガホンをとったことは何だか意外。それでも、「恐怖」というテーマは本作にもしっかり根づいている。
「今回の最大の恐怖は殺人ウイルス。現実にもエイズやエボラ、鳥インフルエンザなど、人に伝染してしまったら危険なものがあります。また、世界征服を企むグループも出てきますが、やはりそういう似たような思想と傾向を持つ集団も、実際あります。そんな現実的な恐怖を、ストーリーに持たせたかった」。
『L〜』の中心エピソードは、Lが、殺人ウイルスやテロの脅威から、人々をどのようにして救い出していくかというところ。『デスノート』の重要アイテムだった「名前を書かれた者は死ぬ」というノートはほとんど出てこない。「強調したいのは、これはスピンオフ作品だということ。『デスノート』は夜神月とLが向かい合い、“高度な虚構の世界”のゲームを解いていく。“死神ルール”を見破るのが勝負だった。でも今回はLの物語。彼がどういう敵と、どういう恐怖に立ち向かうのかが鍵になる」。
そしてLにスポットをあて、彼の知られざる素顔、意外な一面を明らかにしていく。ママチャリに乗っての激走、猛ダッシュ――。いろんな意味でL像が崩れていく。「『デスノート』を観て、Lがすごく魅力的なキャラクターにみえた。ほとんど感情を出さないから。そして笑いながら死んでいく。このミステリアスなキャラクターに関心を持った。同時に『もっと感情的で、アクティブでもいいんじゃないか』と思った。本作では、現実の風に吹きさらされるようなLを観たかった。だから、松山君も抵抗はあったと思うんだけど、ふたりで話し合い、また違ったLを作り上げた」
原作のコミック、そして映画はともに爆発的ヒット。ファンの期待もかなり大きいはずだ。だが中田監督は「『デスノート』をあまり意識しないで」という。「『L〜』はあくまでスピンオフ。『デスノート』を意識して観る人が多いと思うんだけど、実はそうじゃない。Lは『デスノート the Last name』で、どうしてニコッとほほ笑みながら死んでいったのか。その理由は、こういう事件が後ろにあったからなんだよ、というエピソードを描いた。想像力をめぐらせて作った話なので、みなさんも自由な気持ちでゆったりと楽しんで欲しい。「これは『デスノート』なんだ」と思わずに、劇場に来ていただけると嬉しい」。
Text:田辺ユウキ
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中田秀夫監督 プロフィール
1961年、岡山県生まれ。1996年に『女優霊』で映画監督デビュー。『リング』(1998)と『リング2』(1999)でジャパニーズ・ホラー・ブームを巻き起こす。2003年にはナオミ・ワッツ主演『ザ・リング2』でハリウッド・デビューを果たし、週間興収全米初登場第1位を記録。そのほか代表作に『怪談』(2007)など。
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松山ケンイチ プロフィール
1985年、青森県生まれ。映画初出演は2003年『アカルイミライ』。その後、『男たちの大和/YAMATO』(2005)、『デスノート』前・後編(2006)で脚光を浴びる。そのほか主な映画代表作に『リンダ リンダ リンダ』『NANA』(2005)、『神童』『ドルフィンブルー 〜フジもういちど宙へ〜』『椿三十郎』(2007)など。
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工藤夕貴 プロフィール
1971年、東京都生まれ。1984年、スクリーンデビュー作『逆噴射家族』で注目され、翌年、『台風クラブ』で映画初主演を飾る。1989年、『ミステリー・トレイン』で全米デビュー。その後は『ヒマラヤ杉に降る雪』(1999)、『SAYURI』(2005)、『ラッシュアワー3』(2007)に出演するなど国際派女優として活躍。
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高嶋政伸 プロフィール
1966年、東京都生まれ。1990年、『山田ババアに花束を』で映画デビュー。同年、『ゴジラVSビオランテ』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。そのほか主な映画代表作に『修羅場の人間学』(1993)、『感染』(2004)、『釣りバカ日誌18 ハマちゃんスーさん瀬戸の約束』『マリと子犬の物語』(2007)など。
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『L change the WorLd』
『デスノート』のスピンオフ! Lが新たな事件に挑む |
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