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1994〜2001年に「ビッグコミックスピリッツ」で連載された人気漫画の映画化『奈緒子』(2008年2月16日(土)公開)。駅伝に情熱を注ぐ男子高校生たち、そして彼らを支える女子マネージャーの姿を爽やかに紡ぐ。
メガホンをとったのは古厩智之監督。日本アカデミー賞で最優秀脚本賞候補にも挙がった『ロボコン』(2003)をはじめ、各作品で若者の感情の機微を巧みに表現。キメ細やかな描写術が高く評価される、青春映画の旗手である。
主演を務めたのも、青春映画でブレイクしたふたり。篠宮奈緒子役は『スウィングガールズ』(2004)の上野樹里、壱岐雄介役は『恋空』(2007)の三浦春馬。上野は「雄介の父親を死なせたのは自分」という苦悩を、三浦は“天才ランナーゆえの孤独”を好演する。
「青春映画の作り手」が結集し、フレッシュなパワーと感性をギュッとつめこんだ本作の見どころを、上野と三浦に聞いた。
__上野さんと三浦さんはともに「実力派の若手俳優」であり、出演作は必ず注目を浴びています。そんなふたりがついに初共演。現場で顔を合わせたときの心境は、いかがでしたか。
上野:初めてスタジオでお会いして、「ストレートな男性」というイメージをもちました。反面、ものすごく人見知りしそうな感じで(笑)。
三浦:僕は「本物の上野樹里さんだ」という印象でした。ただ、年上の方なので、こちらから積極的に話しかけられなかったんです。上野さんの言うとおり、人見知りしちゃうタイプなので。年下なら大丈夫なのですが・・・。
上野:人見知りしていたのは、年が問題だったんだ(笑)。
三浦:例えば「1才年上」というだけでも、もう緊張しちゃうんです(笑)。
__「このシーンが印象的だった」というのはありますか。
上野:三浦君が、電車と併走するシーンです。
__確かに、あのシーンをはじめ、三浦さんは今回の役は相当、タフなものでしたね。
三浦:まず基礎体力をしっかりつけて撮影に挑みましたし、またランナーの役ということもあり、肌が日焼けしていないとダメなので、日焼けサロンにも何度か行きました。あと今回は、お芝居以上に走るときのフォームのことで頭がいっぱいになりました。
__上野さんは、奈緒子についてどのようなイメージをもって、撮影に入られましたか。
上野:奈緒子は無邪気な一面をもつ女の子なので、暗くならないように、そして大人っぽくなりすぎないように気をつけました。監督からは「ピュアに演じてください」とリクエストされました。
__今回の作品について、そして撮影について、どのようにお感じになられましたか。
上野:撮影中は「すごくリアルな空間にとどまっているな」という気持ちが常にありました。物語は、ストイックなようで決して濃すぎないし、説教くさいところもない。だけど「優しいお話か」というと決してそうでもなく、シビアにも映されている。監督のピュアな面が表れたのではないでしょうか。ひとりひとりのキャラクターを大事にして、撮影されていました。
三浦:「みんなでひとつのことを作り上げる」という実感を得た作品です。キャスト、スタッフのみなさん、全員に優しさがにじみでていて。今回は、役の設定上、身体的にすごくつらい撮影になったので、余計にそういう雰囲気を感じることができました。
Text:田辺ユウキ
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