イタリアンの料理人として腕を振るってきたマスターの関口さん。和食のバールという新境地を開くにあたって目を付けたのが“魚”だった。それは刺身や焼き魚、煮魚と和食によく登場する食材だからだ。店を開くにあたっては割烹の料理人をしていた鈴木さんをスカウト。そんな訳で和とイタリアンが融合した海鮮料理屋が誕生したのだ。
和をベースにしつつもさりげなく散りばめられたイタリアンの要素が、料理を奇抜でおいしいものにする。例えばオリーブオイルやトマトソース、ワインビネガーなどを味付けに使ったもの。また、カウンターの上には生ハムが鎮座していたりもする。
「本日のお造り盛り合わせ」(写真上)はイタリアンの入り込む余地がないように思うが、その盛り付けにハッとさせられる。皿の上にバランスよくスペースをあけて配置された刺身が、イタリアンバールの前菜盛り合わせを思わせるのだ。「かるた特製串揚げ 5本の盛り合わせ」(写真中)はサワークリームをかけた黒豚のメンチカツやタラモサラダを巻き込んだサーモンの串など食べると目からうろこが落ちる気分。
和食を口にしたつもりでもイタリアンの思わぬ隠し技も忍ばせる。和と伊の演出が海鮮料理の楽しさを何倍にも広げてくれるはずだ。