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コーヒーは自家焙煎。それで店主の名前を取って[KOYASU COFFEE]。曰く、たまたま南港の工場街をバイクで走っていたときに、ふわ〜っと漂ったコーヒーの香りに誘導されて行った[カロ]で、自家焙煎のコーヒーに出会ったのがきっかけとのこと。「ブラックが飲まれへんて言う人も、ここのんは飲めるって言ってくれる」ブラックのコーヒー。あと、私はまだ食べたことはないけれど、手作りのチーズケーキもおいしいらしい。私の友だちが「イチオシやで」と言っていた。
ところで、ここのことを知らない人に話すときは必ず、「喫茶店なのに、カウンターがいつも満席」と説明する。私が初めて行ったときにも、ソファに座ろうとしたら「カウンターに来ませんか?」と誘われた。酒場なら誘われなくてもカウンターに陣取るが、ここは喫茶店、それも昼間、なんだか少し戸惑ってしまった。店にはソファ席が2席ラ3テーブル、それにカウンターが3席。普通、ソファに座るだろうと思いながらカウンターに移動して、なんでカウンターに誘うのかと聞いた。「いやー、だって、寂しいですやん」。子安さんはテヘヘな感じ。
そういえばあるとき、カウンターに6人くらいも群がって半立ち半座り状態になっていたこともあった。平日の昼間なら、カウンターにいる「はじめまして」のお客さんといっしょになって、ビールかカクテルをのんびり飲む。アテは焼売かイカの塩“幸”、ここはバーか?、喫茶店か?
話を戻す。子安さんのこだわりはかなり細やかだ。アイスカフェオーレにはミルクとコーヒーをそれぞれ凍らせた氷を入れ、ゆっくり時間をかけて飲んでも薄くならないアイスカフェオーレにする。…とは言っても、「こだわりの押しつけ」ではなくサービス精神からだから、どっか居心地がよくてキモチがいい。一度カウンターにて子安さんと会話したお客さんは、ソファでなく、カウンターに群がりたがる。きっと、そのキモチよさのせいなんだろうなぁ。
[KOYASU COFFEE]
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(文・西村さとみ)
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