kansai.com トップ

広告



Meetsな人の20軒

旨いから飲む、日本酒。

旨いから飲む。時にモンラッシェに迫る、日本酒。

世界1かわいそうな酒は、日本酒です。モンラッシェ(※)にも劣らない、世界最高水準の酒さえあるのに、イメージはいつまでも忌嫌された日陰の存在。しかし、ここまで日本酒が嫌われるには、嫌われて当然の理由がちゃんとある。そこを知るのが、日本酒好きになる第一歩だ。

「日本はそろそろ、世界的に見ても恥知らずな、この酒に関する法律を改めるべきだろう」
よくぞ言っていってくれたり、の万歳な指摘はなんとイギリスのワイン評論の権威、ヒュー・ジョンソンのもの(ちょっと恥ずかしい)。

この酒に関する法律とは、日本酒に関する日本の法律。そして、世界的にみても恥知らず、とは容量の3分の1さえ米から作れば、残りの3分の1は混ぜものでも良しとする現在の法律だ。

考えてみてください。ワインで“純ブドウ酒”なんて表示、見たことありますか? ところが日本酒には“純米酒”って表示が存在する。ここが大切。

では、純米酒以外、特に普通酒は……醸造アルコールが、たっぷりと入った酒。ワインはたとえ1本500円のチリワインでも、南アフリカワインでも、100%ブドウで造って当たり前。だから“純ブドウ酒”なんて表示は必要ない。ところが日本ではあまりに多くの“不純米酒”がメジャーなため、心ある生産者の“純米”を区別する必要から、このある意味世界的に滑稽な表示が重要となる。

ちなみに筆者は、今年1年でフランスとイタリアに計4回ワイン取材に行く程度にはワイン好きであるが、日本料理と寿司には頑として日本酒である。そして730cc瓶、5,000円〜10,000円クラスのフランスの白と、極上の純米または大吟醸酒を比較した場合、白ワインには全く勝ちめがないという確信も、試飲を繰り返すごとに深まる。

ともあれ、ちゃんとした純米〜大吟醸を知れば、きっと「あ〜、なんで今まで日本酒飲まなかったんだろ。オレってバカバカ」とプチ後悔していただけることは、確実です。

(注釈) 
※モンラッシェ 「辛口白ワインの王様」とも呼ばれる、世界最高峰の白ワイン。
※“本醸造”表示の日本酒は、醸造アルコールは10%以下に制限されています。

文:寺下光彦
日本酒特集

日本酒特集

日本酒特集

日本酒特集

日本酒特集

ミーツな人のオススメ1軒

ミーツな人のオススメ1軒

居酒屋 ながほり
頭のヒューズがトブ、
国宝級日本酒がズラリ。

ニューヨークのティファニー本店に並ぶダイヤモンドより、この店のセラーに並ぶ、選りすぐりの日本酒のほうが、筆者には輝きも価値も大きい。「吟醸酒」という言葉がまだほとんど流通していなかった1984年開店。関西に、まぜ物ではない、本物の日本酒のおいしさを広めた立役者のひとつとして、その功績はあまりに大きい。

常連には、現在の日本を代表する高級フレンチのシェフや、高級料亭のご主人の姿も少なくなく、時にカウンターは“夜の美食アカデミー(学芸院)”の様相を呈する日まであるが、スタンスはあくまで居酒屋を貫く。そのスタンスは、多くの常連が「こんなええ刺身や野菜、高級割烹でもちょっとないで」と口をそろえても不変である。

ここでまず味わうべきは、まず「奥播磨」と「義侠」。純米か、大吟醸か、中汲みか袋取りかは、ご主人、中村重男さんに委ねればよい。いずれにせよ、一口ごとが大河ドラマのような、ドラマチックでさえある旨さは、時に頭のブレイカーがトブほどの美味。味わいのふくらみはほとんど宇宙的でさえあり、余韻の美しさは6次元的でさえある。

そんな超級美味の日本酒がどっさりと待つこんな店こそ、小さくとも“美味のルーブル美術館”と呼ぶべきである。

※予約をしての来店がベター

(文・寺下光彦)

[居酒屋 ながほり]
このお店の紹介はこちら

この店について記事を書く

動画をご覧になるには
Windows Media Player9が必要です。

Windows Media Player9
居酒屋 ながほり

居酒屋 ながほり

居酒屋 ながほり