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Meetsな人の20軒

スイーツ特集

世界に誇れる、関西スイーツ文化とそのレベル。

実は、私は甘いものはそんなに得意ではない。どちらかというと酒好き、アテ好き。甘党女性の「1食抜いてでもケーキが食べた〜い」とか、「ケーキバイキング大好き!」なんて台詞は信じられない、というレベル。

そんな私でも「好きなスイーツは?」と聞かれれば10個ぐらいはさらっと出てくるし(出すぎか?)、「おいしい甘さ」というのがこの世には存在して、何層にもなった複雑な甘さ、雑味やえぐみのない甘さというのは、「いつまでも舌に残ってて〜」と幸せな気分になる。

そして、京阪神の飲食店を取材していて、改めて感じるのは、「関西のスイーツのレベルの高さはすごい」、ということ。ベタっとした血糖値の上る安易な甘さではなく、本当に手間隙をかけた「おいしい甘さ」のあるスィーツばかりだ。

以前、東京で超有名な某和菓子店の豆大福(1時間近く待ちました)を食べた時、京都の[出町ふたば]さんの豆餅が基準になっている舌には、「なんか…ちゃうねんなあ。これは並ぶほどの美味しさなのか…?」と京都の和菓子文化の高さをしみじみと舌で感じたものだ。

関西のスィーツ文化の高さを支えているのは、なんといってもそこに住む女の子たちの舌のおかげである。彼女たちのスイーツ偏差値の高さは尋常ではない。「○○って美味しい」ではなく、「○○の□□だったら、 △△の方が美味しい」とか「○○ってモンブランの味落ちたよね」なんて品目ごとに、各自批評リストがしっかり出来上がっていて、しかも随時更新され続ける。

そんな女子たちの厳しい舌で、関西のスィーツの店は鍛え上げられる。その証拠に、阪神間や元町商店街には、全国のデパートに入っている名うてのスイーツ ブランドの本店が軒を連ねている。こうして育まれたスィーツ文化の中で、老若男女、甘いもの好きもそうでない人も、関西人は自然とスィーツの英才教育を受 け、その偏差値を上げていったのだと思う。

その証拠に酒のアテ系やチーズが大人気の甘党率ゲキ低の編集部でも、「[エスコヤマ]のロールケーキ貰ったで〜」「[廣井堂]の栗蒸し羊羹買ってきました」と声が掛かれば、わらわらとテーブルに集まり、瞬時になくなる。甘かろうがしょっぱかろうが、結局「うまいもんはうまい=幸せ」ということ。そして、そんな幸せを知っていれば知っているほど、その人の人生は豊かだなあ、羨ましいなあと思うんである。

で、今回は「スイーツはあんまり得意じゃないけど、美味しいもんなら食べたい」目線で選んだ品をご紹介します。甘党じゃない男性でもきっと大丈夫(なハズ)。おつかいものレパートリー候補にも、ぜひ試してみてください。株がアップするかもしれませんから。

(文・森本亮子)
スイーツ特集

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ミーツな人のオススメ1軒

ミーツな人のオススメ1軒

[桔梗堂](西宮・甲子園)の白玉知故(しるこ)
スイーツは、その人のセンスや生き方までも語る。

いつか彼のご両親に挨拶に行く時に、絶対にこれを持っていくのだと、子供の頃から心に決めているスイーツ。それぐらい大好きなのが、この西宮[桔梗堂]さんの「白玉知故(しるこ)」。35年の歴史を誇るロングセラー、甲子園のおつかいものの定番カードである。

昭和21年創業、山手幹線沿いの住宅地に構える、街の和菓子店だ。優しいあずき色のこしあんは、ほどよい上品な甘さで飲めるほど。甘さでのどが痛くなるようなことはない。なめらかで冷たいあんが心地よく喉を通る。

白玉は2個。柔らかで、つるんとしながら、弾力があるので噛みごたえもしっかりめ。その白玉をこしあんにひたして食べる。そのあとあんを飲み、あー、至福の瞬間。白玉をどのタイミングで食べるかがまた悩む。京都のそれにもひけを取らない、わざわざでも買いに行きたい名スイーツだ。

また、スイーツにも贈る側のセンスや人柄が如実に出てしまうが、これは間違いなく好印象を与えられる、そんな優等生である。

買ってすぐ、店前で食べたいのをぐっとこらえて、車の中で食べる。で、家に帰って冷蔵庫で冷やしてから2つ目をいただく。好きなスイーツが家の冷蔵庫にあるのは、なかなかときめくものだ。1個284円というのも、また幸せな話。
(白玉知故は10月初旬まで)

(文・森本亮子)

[桔梗堂]
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桔梗堂

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