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教えて!おでかけのプロ

新しいおでかけに挑戦したいけど、どうすればいいかわからない。そんな方に、おでかけのプロが楽しみ方を指南します。今回は、ビーチコーミングを楽しむプロを紹介。

教えて!おでかけのプロ [海からの贈り物を探しに行こう!ビーチコーミング]

今回の教えて!メール

件名

教えて!ビーチコーミングが楽しめる場所

最近、ビーチコーミングという遊びがあると友人から聞きました。これは浜辺でゴミなどと一緒に貝殻や流木などの漂着物を拾うことだそうですが、波に乗ってどんな物が運ばれてくるのだろう?と考えるだけでもワクワクしてしまいます。そこで、関西近辺でビーチコーミングが楽しめる場所があれば、教えてください。また、どんな物が見つかるのかも、ぜひ教えてください。

送信者

貝塚市 Sさん

私がお答えしましょう!『Natural Piece 〜自然の欠片ハンドメイド〜』 代表 山本鈴美さん

山本鈴美さん

年に4〜5回、和歌山県の串本や北陸地方の能登半島で貝殻やシーグラス(割れて波や砂に洗われたガラス)などを拾いに行くという山本さん。拾ったものはアクセサリーや額のほか、モビールにもアレンジ。手掛けた作品は、ネットショップや雑貨店などで販売し、大好評を得ています。作品を制作するほか、漂着物を使ったアートクラフトの教室も開き、ビーチコーミングだけでなく、海での思い出をカタチにする楽しさも伝えるプロなのです。
Natural Pieceショップサイト:http://piece.shop-pro.jp/

ポイント1 
ビーチコーミング入門

ビーチコーミングとは、海から打ち上げられた物を拾い集める遊びのことをいいます。浜辺をじっくり観察して歩いていると、こんなモノまであるの?と感激してしまうほど、色んな宝物に出会うことができます。 たとえば、シーグラス。浜辺ではただのゴミでしかないのですが、波に洗われて打ち上げられた色とりどりのガラスは、角がとれて、まるで宝石みたい。元が瓶だったとは思えないほど、きれいなんです。そのほか、「カシパン」や「タコの枕」などのウニの仲間は、体表の殻にかわいい花柄模様があって、きっと女の子は気に入るはずです。

また、両手で砂をすくって目をこらすと、オレンジや赤の色合いが美しい微小貝(成貝で10mmに満たない小さな貝)が見つかることもあります。それらを額やブレスレットに加工すると、あまりにもキレイなので人工の貝だと思う人もいますよ。

シーグラス カシパン・タコの枕 微小貝

ポイント2 
お目当ての宝物を見つけよう!

左:キイロダカラ 右:ハナダカラ

◆タカラ貝…

和歌山県白浜から串本にかけての海岸は、タカラ貝の仲間がたくさん生息している場所として世界的に知られています。ちなみに、この貝が他のものに比べて光沢があるのは、生きている間、貝殻が貝本体に包まれているからなんですよ。

サンゴ

◆サンゴ…

和歌山県南部の海は温暖で、沖にはサンゴ礁が広がっています。特に串本市のなかでも人が訪れることが少ない浜辺には、色んな種類のサンゴが打ち上げられていますよ。

シーグラス、器の欠片

◆シーグラス、器の欠片…

白浜や淡路島など、人が多く訪れる観光地の海岸で見つけることができます。岩場に落ちているものは角がありますが、砂利の混じった砂のある場所では角が取れた丸いものも見つかります。

左上:オウギ貝、右上:ムラサキ貝、左下:サクラ貝、右下:ナミノコ貝

◆二枚貝…

ナミノコ貝やオウギ貝、ムラサキ貝などの二枚貝は日本海側でよく見かけます。最近、サクラ貝の数は激減していますが、能登方面の日本海沿岸では、今でも拾うことができますよ。

ウニ

◆ウニ…

一般的なウニはトゲが抜けて、丸いボールのような形状です。ウニの仲間「カシパン」や「タコの枕」などは、五角形の花模様がまるで人工のオブジェのようです。これらは日本海側の海岸に多く打ち上げられます。砂浜でも見つかりますが、岩場は風化しにくく、きれいな状態で残りやすいので、そちらも探してみてくださいね。


ポイント3 
海からの贈り物を思い出に残そう!

ビーチコーミングで拾ったものは、アイデア次第でいろんなオブジェに大変身!今回は、お子さまでも簡単にできるキャンドルホルダーとモビールの作り方をご紹介します。一生懸命探した貝やシーグラスでオブジェを作って、思い出をカタチに残しましょう!

■キャンドルホルダー

用意するもの: シーグラス、ガラスのコップ、ボンド、石粘土、ウェットティッシュ

作り方:

1.ガラスのコップにシーグラスをボンドで貼り付けます。
2.続いて、シーグラスの間に石粘土を塗りつけていきます。
3.乾いたら、ウェットティッシュでシーグラスに付着した粘土をふき取れば、完成!

キャンドルホルダー

モビール

■モビール

用意するもの:貝・サンゴ・シーグラスなど、糸(裁縫用でOK)、ボンド、木の枝

作り方:
1.貝やサンゴ、シーグラスなどの素材を縦に並べ、ぶら下げる順番を決めます。
2. 糸をそれぞれの素材にくくりつけ、2ヵ所をボンドで留めて固定します。
3.2で作った糸を、木の枝にくくりつけます。その際、枝が水平になるよう、糸をくくりつける位置に注意しましょう。くくる位置が決まったら、糸と木をボンドで固定して出来上がり。

※ 汚れが付着した貝やサンゴなどは、洗濯用漂白剤できれいになります。ただし、貝やサンゴは脆いものなので、扱いに注意!おすすめは、大きなボウルに水を入れ、まず洗濯用漂白剤をキャップ3分の1程度加えます。その後、貝やサンゴの様子を見ながら、漂白剤を少しずつ足していくといいでしょう。


ポイント4 
おすすめのビーチコーミング・スポット

■和歌山県串本町周辺の海岸:

潮岬は、世界的に有名なタカラ貝の生息地で、沖は関西唯一のサンゴ礁が広がる場所。ひと気のない海岸なら、タカラ貝やサンゴを見つけることもできますよ。

和歌山県串本町・潮岬の海岸

■和歌山県西牟婁(にしむろ)郡・白浜の海岸:

京阪神から多くの観光客が訪れる白浜は、緑や青、白など色とりどりのシーグラスが見つかる関西有数のエリア。波に洗われて角が取れたものもありますが、なかには尖ったものもあるので、拾う際にケガをしないように気をつけてくださいね。

和歌山県西牟婁(にしむろ)郡・白浜の海岸

石川県羽咋(はくい)郡・増穂浦(ますほがうら)の海岸

■石川県羽咋(はくい)郡・増穂浦(ますほがうら)の海岸:

日本海側の海岸には二枚貝がたくさん打ち上げられています。特に浜辺から沈む夕陽の名所であり、全長460mの世界一長いベンチと言われている増穂浦(ますほがうら)海岸では、小さな二枚貝が多く、「日本小貝三名所」(※)の1つにも数えられています。絶滅が危惧されているサクラ貝は、11月〜2月の冬場が狙い目!
※サクラ貝やベニ貝など小さな二枚貝が打ち上げられる名所。ほかに、鎌倉の由比ヶ浜、紀伊の和歌浦があります。

☆いつまでもビーチコーミングを楽しむために

浜辺には、きれいな貝殻など生き物の欠片がたくさん打ち上げられています。でも、そんな素晴らしいものが浜辺にあることを知らない人が多いというのも事実。だから、生き物たちの住む浜が平気で汚されてしまうんですね。いつまでもビーチコーミングを楽しむためにも、貝殻などと一緒に、ゴミを拾うことも忘れないでくださいね。


ポイント5 
拾うだけじゃない!ビーチコーミングの楽しみ方

ビーチコーミングのもうひとつの楽しみは、海辺に暮らす色んな生き物に出会えること。実は、私がビーチコーミングにのめりこんだのは、ヤドカリが色鮮やかな小さな貝を背負い、せっせと歩いているのを目にしたのがきっかけ。その姿に「なんてカワイイの!」と感動したんです。ほかにも、波うち際で揺れるナミノコ貝など、海の生き物たちの営みは見ていて飽きません。そうした海辺の生き物を観察できる楽しみも、ビーチコーミングで海を訪れる際の魅力といえますね。





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