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私がお答えしましょう!
「鬼は外、福は内!」と豆をまいたり太巻を食べたり…と楽しみが多い節分。現在は民間行事として定着していますが、節分祭を大切な公式行事や神事のひとつとして捉えている寺社も少なくありません。節分の前日から執り行われる祭事を楽しみに訪れる参詣客も多く、お正月より多くの人出で賑わうこともあるのだそう。今回のプロは、そんな神社のひとつで、平安時代から宮中で執り行われていた儀式を斎行する、京都・吉田神社の権禰宜、箕西孝誠さん。節分に豆や太巻を食べる意味のほか、節分祭を楽しめる神社やお寺を教えていただきました。今年の節分は家の中だけでなく、おでかけしながら楽しんでみてはいかがでしょうか。
寺社では節分の時期になると、「節分祭(節分会)」という行事が催されます。そこでは厄除けの神事や狂言の奉納など見ごたえ十分の催しが披露されるので、境内は大勢の人々で賑わいます。またその時期には、参道や境内に露店がでたり、お茶菓子が振る舞われるところも。お祭り気分で寺社へおでかけしてみるのも楽しいかも知れません。
節分祭は全国のいろんな寺社仏閣で行われていますので、みなさんがよく行く神社や近所のお寺でも開催されていないか、ぜひ聞いてみてくださいね。
元々、宮中の神事や祭祀を司っていた吉田神社では、毎年節分の前後3日間に節分祭を行っています。見どころは、毎年2月2日に行われる追儺式(ついなしき)。平安時代に宮中で行われていた古式ゆかしい儀式のひとつです。節分を迎えるにあたって陰陽師が呪文を唱えていると、山から出てきた鬼が暴れまわります。そこへ、童子を従えた方相氏が盾と矛を打ち鳴らして鬼を追い払い、上卿(しょうけい)、殿上人(でんじょうびと)とともに矢を放ち、鬼を退散させます。例年、上卿に扮するのは京都在住で還暦を迎える著名人と決まっており、儀式の見所のひとつにもなっています。
追儺式のほかには、同日に大元宮(だいげんぐう)で行われる疫神祭(えきじんさい)も重要な神事。疫神を清めて奉げ物をし、この1年も災いが起こらないようにと祈願します。
節分祭には毎年約50万人もの参詣客が訪れます。東一条から神社までの通りや境内には700〜1,000店の露店(※)が並び、初詣のような賑わいになりますよ。
※露店は2月2日と3日、2日間のみの出店となります。
【行事日程】
●2月2日 |
|
| 8:00AM〜 | 節分前日祭 |
| 8:30AM〜 | 疫神祭 |
| 6:00PM〜 | 追儺式 |
| ●2月3日 | |
| 8:00AM〜 | 節分大祭 |
| 11:00PM〜 | 火炉祭(かろさい)お札焼き |
| ●2月4日 | |
| 9:00AM〜 | 節分後日祭 |
| 1:00PM〜 | 福豆抽選会(福豆を買うと抽選で車や旅行券などが当たる特典付き!) |
2月2日〜4日の3日間、壬生寺で行われる「厄除け節分会」は、白河天皇の発願によって始められたと伝えられています。見どころは、2日と3日に重要文化財の狂言堂(大念仏堂)で上演される重要無形民俗文化財の壬生狂言。演目は30番ある番組のうち、厄除け鬼払いの狂言「節分」。旅の途中の厄鬼が女主人の家に変装して上がり込みますが、正体をあばかれ豆をまかれて追い払われます。ユーモアと教訓を盛り込んだ狂言は1日8回の上演があり、無料で楽しむことができます。
また、3日に行われる炮烙(※)の奉納は、この寺でしか見られない珍しい風習です。炮烙に家族や知人の性別・年齢・願い事などを墨で書いて奉納。その約3ヵ月後の4月21日〜29日に上演される壬生狂言の序曲「炮烙割」で割られます。こうすることでその年の災厄を除き、福徳を得ると信じられています。
※炮烙(ほうらく)…素焼きの浅い土鍋。
【行事日程】
| ●2月2日 | |
| 1:00PM〜8:00PM | 厄除け鬼払い壬生狂言「節分」※毎時0分〜上演 |
| 2:00PM〜 | 山伏の大護摩祈祷 |
| ●2月3日 | |
| 厄除け祈祷会と星祭り修行 | |
| 1:00PM〜8:00PM | 厄除け鬼払い壬生狂言「節分」※毎時0分〜上演 |
| ●2月4日 | |
| 10:00AM〜 | 先着1,000名様にぜんざいを接待 |
節分の日に、追い払われる鬼。天河神社ではその鬼を「大いなる御宝と、物事を正しく見る力を持つ神」と信じ、崇めています。そして2月2日の節分祭の宵の晩には、鬼を迎える儀式「鬼の宿」が行われます。一番座敷に布団を敷き、おにぎりと梅干を供え、縁側に澄んだ真水入りの手桶を1晩置いておきます。すると節分祭の当日には、鬼がその桶のなかで手足を洗ったかのように、底に砂が沈んでいるのだそう。これを鬼が泊った証拠とし、節分祭が執り行われます。
期間中には神事儀礼としての豆まきもありますが、このときに唱えられる言葉は「鬼は内、福は内」。天河社社家は、修験道の開祖に仕えた前鬼と後鬼の子孫と伝えられており、その掛け声は先祖である鬼を敬う天河神社ならではのものといえるでしょう。
ちなみに神祭終了後の直会(なおらい)では、御神酒(おみき)やぜんざいのほか、恵方に向かって食べる名物「がぶり寿司」も振る舞われます。
【行事日程】
| ●2月2日 | |
| 7:00PM〜 | 鬼の宿(神迎えの神事) |
| ●2月3日 | |
| 11:00AM〜 | 節分祭 |
| 12:00AM〜 | 所願成就採燈大護摩(さいとうだいごま)厳修 ※終了後、年男による福豆まき・福餅まきが行われ、がぶり寿司やぜんざい、長寿酒などの振る舞いもあり。 |
| 8:00PM〜 | 節分年明け 音霊奉納 |
節分の豆まきのはじまりには諸説あります。平安初期の宇多天皇の時代、現在の京都市北部に位置する鞍馬に鬼が出没したため、三石三斗の炒り豆をぶつけて目を潰し、退治したと言い伝えられています。この古事から、鬼は豆に弱いと言われるようになり、節分の行事で鬼に向かって豆をまくようになりました。
また、豆をまいたり食べたりする行いには、健康や幸せを願う意味も込められています。実は「息災」と書いて「まめ」と読むこともできるんですよ。新しい春を迎えるにあたって、人々は「息災に生きる」という思いを込めて、豆を食べるようになったのでしょう。食べる豆の数は年齢+1個。これは今まで元気に過ごした年数、そして次の1年もまた無事に過ごせますように、という願いが込められています。さらに、豆まきを種まきと捉え、春を迎える際、豊かな実りや幸せを願うという意味もあります。
他にも節分独特の行事として、鰯の頭を焼いて柊の木に挿す「ヤイカガシ」があります。これは魚を焼いたときに発する強い臭気と柊などのトゲで悪霊を追い払おうとするもので、ここにも厄鬼から逃れたいという人々の願いが込められています。
また節分といえば、恵方を向いて太巻を丸かぶりすることが習わしとなっていますが、これは近代に入ってから広まった風習。ある海苔の業者さんが始めたものと言われていますが、今では豆まき同様、お茶の間でお馴染みの名物行事ですね。
お家では毎年恒例の丸かぶりだけど、今年は名物の恵方巻を買ってちょっぴり贅沢な気分で節分を味わうのはいかが?ちなみに2008年の恵方は「南南東」。家族揃って恵方に向かい、がぶりと名物巻き寿司をほお張りましょう!
オコゼ料理や寿司で有名な「安さん」は、創業50年以上、神戸っ子に親しまれている食事処。名物「上巻」(1本900円)は、半熟の卵焼きのトロッとした食感が好評。焼アナゴが入っているのも神戸ならではで、「巻寿司はここでしか買わない!」と贔屓にするお客も多いのだそう。
湧き水の宮水と有機米を使った寿司や活魚料理が自慢のお店。「太くて巻くのが大変」と、店長も仕上げに苦戦する「横綱巻」(1本2人前用2,800円)は、創業以来30年間愛され続ける名代の1品。直径約9cmもある巻寿司には、エビやシイタケ、アナゴなどたっぷりの具材が巻かれ、迫力も満点。節分には、丸かぶりしやすい「厄払い福運の丸かぶり」(1本900円)も登場する。
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