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私がお答えしましょう!
泊まりとはいかないまでも、休日は普段とは違う過ごし方をしたいもの。それも「都心から近い場所で旅行気分を味わいたい」という人は、関西の奥座敷・有馬温泉を訪れてみてはいかが? ここ数年、町づくりが活発になっているこの温泉地は、湯巡りはもちろん、注目のスポットやお店が続々登場し、街中を歩くだけでも十分に楽しめます。
今回のプロは、有馬温泉の老舗おみやげもの店[吉高屋]の5代目・吉田佳展さん。地元・有馬を愛し、ご自身でもオリジナルグッズを手掛けて街の活性化に貢献している吉田さんに、有馬温泉の歴史や楽しみ方、注目のスポットを教えていただきました。




日本最古の湯といわれる有馬温泉。はるか昔、大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦命(すくなひこのみこと)が、この地に泉源を発見したのが始まりとされています。「日本書紀」などの古い文献にもその名は登場し、室町期の「祇園執行日記」や「温泉紀行」には、[金の湯]に現在も残る「一の湯」や「二の湯」が紹介されています。
有馬が多くの庶民で賑わいを見せるようになったのは、江戸時代から。薬効のある有馬温泉は、当時、薬師信仰と結びついて、お薬師さん参りとセットで湯治に訪れる人がほとんどだったようですね。そして京都・大坂を中心とする関西エリアでは、お伊勢参り、熊野詣と並んで、当時の人々がもっとも訪れたい場所の1つだったそうです。ちなみにその頃は、宿ごとに温泉場での世話をする湯女(ゆな)という女性がいて、アイドル的な人気だったとか。でも決して都市にある様な風俗に発展しなかったのは、この地が宗教と深い関係があったからでしょうね。
また有馬温泉は、豊臣秀吉がしばしば利用した温泉としても知られています。実は、秀吉という人は有馬温泉の大恩人なんです。慶長元年(1596)、大地震でこの地が被災し、温泉の存続が困難になったとき、浴場と泉源を改修するなどして、有馬復興に貢献したといわれています。また河川工事を実施し、氾濫から泉源と町全体を守ったとも。その功績にちなんだ「太閤橋」、秀吉の妻の「ねね像」、赤い欄干が目を引く「ねねの橋」は、散策の見所になっています。
現在の有馬温泉にはいくつかの泉源がありますが、戦前には、入浴できる場所といえば本温泉(現在の[金の湯])しかありませんでした。戦後、有馬町と神戸市が合併したことにより、神戸市が開発に乗り出し、今日のように数多くの泉源が掘削されました。その結果、有馬は鉄分・塩分を多く含む赤い湯「金泉」と、炭酸泉とラジウム泉を混合した無色透明の湯「銀泉」の2種類のまったく異なる泉質を味わうことができる大変珍しい温泉地になりました。外湯を巡って両方のお湯を楽しんでみてはいかがでしょうか。
赤い湯の金泉と、無色透明の銀泉が楽しめる日帰り温泉施設。すぐそばの有明泉源から引かれた金泉は、泉質がいいと好評。庭には無料の[足湯きっさ]なる喫茶スペースも。
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有馬の元湯として歴史を刻んできた外湯。金泉とも呼ばれる有馬特有の「含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉」を銭湯感覚で楽しめる。外には、足湯と飲泉スペースもあり。
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炭酸泉とラジウム泉をブレンドした無色透明の銀泉の外湯。浴室は秀吉が愛したという岩風呂風、建物の外観は寺社の多い街並みに似合う鐘楼をイメージ。ミストサウナ室と打たせ湯もあり。
有馬の町は、温泉のほかにも見どころが盛りだくさん。特にここ数年は、新しいお店やスポットが続々と登場しています。オシャレな店が歴史ある古い街並みにしっくり溶け込む様子は、眺めるだけでも楽しいですよ。
パン職人・井関香織さんが手掛ける、自家製の天然酵母パンのお店。手塩にかけて育てた自家製酵母のおかげで、どのパンもまるまると太っていてとってもおいしそう。「せっかく天然の酵母を育てているので、材料も良いものを使いたいんです」と、原材料は国産の小麦粉、よつばバター、平飼いの卵、ナチュラルミネラルウォーターなど厳選したものを使用している。
甘鯛のすり身に生姜や蛸、穴子などの具材を混ぜ込んだ天ぷらは、常時約10種を用意。注文を受けてから、低温と高温で2度揚げされた天ぷらは、表面がカリッ、中はフワッ。串に刺してくれるので、街中を散策しながらやバスを待つ間にも食べられる。お店は有馬で最もにぎわう阪急バス発着所の前と、アクセスも抜群!
クルミ割り人形に代表されるドイツの木のおもちゃやカラクリ人形、懐かしいブリキのおもちゃなど、世界各国の希少な玩具を一堂に集めた博物館。隣接するミュージアムショップ[アリマリ]に並ぶドイツ製の車やぬいぐるみなどは木の温もりが感じられ、おみやげにもぴったり。
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おみやげ屋さん巡りも、有馬散策の楽しみの1つ。老舗が並ぶ湯本坂、有馬の新しい名物を生み出している駅前やバス通りのお店などを覗きながら、お気に入りのおみやげを見つけてくださいね。今回は数あるおみやげのなかでも、オススメのアイテムをご紹介します。
有馬温泉駅からすぐの場所にある、1868年創業のみやげ物の老舗。「ありまサイダー」や和雑貨のほか、ここでしか買えないオリジナル商品「湯の花」や石鹸、「温泉パン」なども販売されています。
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温泉まんじゅう&炭酸せんべいの老舗。創業者の三津繁松氏が始めたのが最初と言われる炭酸せんべいは、現在も変わらず手焼き仕上げ。また「よい湯まんじゅう」は、黒糖と山芋を配合して作るふんわりとした皮でこしあんを包んだ上品な1品です。
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