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船釣り基礎知識

初めて釣り船に乗る人、初めてではないけれど、ベテランと一緒じゃないとちょっと不安、と思っている人、船釣りは、船によって決めごとがいろいろあって面倒くさい...と思っている人、そんな方たちのために船釣り基礎知識をまとめてみました。


予約関連

予約申し込み

 予約の基本は電話ですね。船宿情報は、各スポーツ新聞や釣り新聞(「週刊つり情報」、「週刊釣場速報」など)に出ています。なるべく新しい情報を見て、詳しいことは船宿に電話しましょう。但し、船宿は朝が早いので、電話は午後9時頃までにしてください。

 釣り方や仕掛けについて尋ねるときは、知ったかぶりをせず謙虚な態度で聞きましょう。こちらが「教えてください」という姿勢を示せば、相手も親切に教えてくれるはず。

出船確認・キャンセル

 船は天候等によって、急遽出船取りやめになることが往々にしてあります。必ず出船前日に船宿に出船の最終確認をしてください。電話で確認する場合は、前日の午後8時前後に船宿に直接電話してください。海が荒れそうで出船しないという船長の判断は生命に関わるものです。素人判断で出船を強要するようなことは決してしないでください。

 自分の都合で予約をキャンセルするのは、船宿にとっては迷惑な話です。満員で他のお客様を断っているかもしれません。船宿はキャンセル料を取らないのが通例ですが、直前のキャンセルは慎みましょう。やむを得ずキャンセルする場合も、船宿にはきちんと理由を説明してお互い気持ちよくいきたいものです。

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持ち物と服装 ( ◎ 必ず持っていこう ○ 持っていくと便利 )

服装

 服装は基本的にはお好みですが、魚の血が飛んだりすることも考えて、「汚れても良い服」が鉄則です。また、潮をかぶることもあるので、カッパを着ておくのが無難です。最近はやりのフリースは暖かいのですが、針が引っかかりやすいので、外に着るのはお勧めできません。寒いときは、フリースの上にカッパや、ウインドブレーカーなどをはおるのがベストです。
 逆に夏場は暑いからといって半袖シャツ・短パンは要注意。日焼けで大変な目にもあいかねないので風通しのよい薄手の長袖をはおるのがベターです。

◎ カッパ

 雨が降っていなくても、特に小さめの釣り船では波に向かって船が進むときにしぶきがかかってズブ濡れになることもあります。天気の良い夏場ならそれでもすぐ乾きますが、秋〜春は最初からカッパを着ておくのが正解です。
 また、内陸では暖かくても、海に出ると意外に寒かった、ということもよくあります。そういう時の防寒着としても役立ちます。
 やや値段が張りますが、ゴアテックスのカッパをひとつ買っておくと他のアウトドアの遊びの時にも快適です。
 なお、最近は厚手のビニールで出来た漁師風のサロペットタイプも人気です。(サロペットタイプはズボン式と比べて背中が出にくい点がメリットです。但し、トイレの時にはちょっとじゃまになりますね)
 冬用のカッパを購入する際には、防寒着の上に着用する為、1ランク上のサイズを選ぶことも忘れずに。

タックル

 竿・リールから仕掛けを含めてタックルと呼びます。釣りには当然必要なものですが、手釣りといって、釣り竿を使わない釣りもあり、釣りものによって違うのでここではごく簡単な説明にとどめます。 船宿によっては、竿・リールは貸し出し、餌はサービス、仕掛けは船で買えるというところもあります。詳しくは船宿に電話するか、「釣りぶネット」でお確かめください。

釣り竿(ロッド)

 釣り竿は狙う魚、釣る場所によって使い分ける必要があります。竿の特性を表す指標としては、

 
 長さ:
m 又は ft(フィート)で表示される。
 強さ(固さ):
使用するオモリの号数 又は 使用するラインの強さ(lb=ポンド)やルアーの重さ(lb)で表示される。
 調子(固さのバランス):
竿先から3分程度のところから曲がるものを本調子(7:3調子、ミディアム・アクション)と呼び、これよりも竿の中央に近いところで曲がるものを胴調子(6:4調子、スローテーパーともいう)、竿先が敏感に曲がるものを先調子(ファストテーパー、ファストアクション)等と呼び分けています。

 場所と魚が違えば、竿も違ったものが必要になるので、釣行前に経験者や、乗船する船の地元の釣具屋などで聞いたうえで持っていく竿を選びましょう。その釣りにふさわしい竿を持っていない場合には船宿の貸し竿を借りるのが賢明です。

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リール

 船釣りに使うリールの種類は大別してスピニングリールと両軸リール(電動リールを含む)があります。両者の特徴を簡単に説明すると、次のとおりです。

<スピニングリール>
  スプールの片側だけが軸につながっていて、スプールが回転することなく糸が出ていく構造になっている。 そのため、仕掛けやルアーを投げる釣りには向いているが、仕掛けがよれやすい、底を取りにくい(「底を取る」については後述)という欠点がある。但し、ドラグ(一定以上の力が糸にかかったとき、自動的にスプールが逆回転してラインブレイクを防ぐ機能)の性能は一般的にスピニングリールの方が優れている。
  水深の浅いポイントでの船釣り、ルアー、ジギング、岸からのちょい投げなどに向いている。

スピニングリール(左手で巻くようにハンドルをセットした状態)
<両軸リール>
  スプールの両側に軸受けがある構造のリールで、スプールが逆回転しながら糸が出ていく。両側に軸受けがあるので、堅牢であり、糸の出がスムーズで底を取りやすい。ただし、仕掛けを投げるには熟練が必要。
  水深のあるポイントでの船釣り、特に餌釣り、ジギングに向いている。  
  ポイントの水深が100mを超えるようなポイント・対象魚の場合、もしくは100m以下の水深でも仕掛けを上げ下ろす頻度が多い釣りの場合は電動リールのほうが体力的に楽です。
 電動リールを持っていく場合は、バッテリーを持参するか、船に電源設備があるか? 電源の種類(12Vか24Vか)を確認しておく必要があります。

両軸リール(ハンドルは右手で巻くタイプ)

 さらに、それぞれ釣る魚の大きさや、使うオモリやジグの大きさによって様々なサイズがあります。「何号の糸を」「何メートル」巻けるか、がリールの大きさの指標になります。これも、釣行前に経験者等に聞いて準備しましょう。
 
水深のあるポイントで釣る場合は、万一道糸が途中で切れた場合を考慮して、残りの道糸でも釣りが出来るよう水深の2倍ぐらいの糸巻き量を目安にリールを選ぶとよいと思います。
 小物釣りのつもりでも、思わぬ大物がかかることがあります。リールについては、特にドラグの性能が重要で、ドラグが効かないと、せっかくの大物を逃がしてしまうことにもつながります。せっかくのチャンスを逃さないためには、あまり安いものはお勧めできません。

  高級品を買うかどうかは別として、釣り具店で糸を巻いた状態で安売りしているようなリールでなく、ちゃんとしたメーカー品で、せめて数千円程度(両軸リールはできれば1万円数千円程度)のものを選ぶようにしましょう。

 なお、リールのハンドルは日本では普通右手で巻くようにセットされています。スピニングリールは、ハンドルを付け替えて左手で巻くようにすることができるようになっているのが普通です。一方、両軸リールではハンドルを付け替えることはできないのが普通です。 両軸リールでも、カワハギやカサゴなどの小物用や、ルアー用のリールでは左手で巻くモデルもあります。
 魚とのやりとりは、竿とリールを持つ手で行いますが、左手巻きのリールであれば、右手で竿を持って魚をやりとりする事になるのに対し、右手巻きのリールでは左手で竿を持って魚とのやりとりを行うことになります。どちらがよいかは慣れの問題ですが、Sampeiは右手で魚とのやりとりをするため、左ハンドルを使うことが多いです。

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ミチイト(ライン)

 釣り用のミチイトは各種ありますが、船釣りの場合はPE(ピー・イー。新素材とも呼ばれる)というポリエチレン化合物を素材とした極細繊維の編み糸を使用するのが一般的です。
 
この糸は、太さの割合に非常に強く、また殆ど伸びないので、深い場所での釣りでもアタリが取りやすいのが特徴です。ただし、非常にしなやかで、コシがないので、竿を強くしゃくったりして大きなたるみを作ると、もつれやすい面もあります。特に細い(1〜3号程度まで)のPEラインを使用するときは注意が必要です。

 また、船釣り用のミチイトは、10m毎に色を変えていたり、さらに細かくマークが付いているものが一般的です。カウンターの付いていないリールを使う場合は、このようなタイプの糸を使うと便利です。
カウンター付きのリールであってもかなり誤差が発生しますので、カウンターはあくまで水深の目安として考え、正確な棚は道糸の色・印で取ることが一般的になっています。 潮の流れで仕掛けが流されるため、ミチイトの出た量と水深は一致しない(ミチイトの出た量>水深)となることもお忘れなく。

  なお、釣りものによってはナイロンラインの方が有利な場合もあります。個々の釣りにあわせて船宿や経験者のアドバイスを受けて下さい。

○ フローティングベスト(救命胴衣)

 もしもの時の保険のようなものですが、釣り用のフローティングベストは随分ファッショナブルなものがあります。ポケットも沢山付いていて便利なので、乗船中は必ず着用しましょう。釣り船には必ず積んでいるので、持っていない場合は船長に言って貸してもらいましょう(但し、船に積んでいるものは普通ポケットは付いていません)。
 最近では、通常はコンパクトなポシェットやウエストポーチのような形で、肩や腰に付けてておき、転落等の場合にヒモを引っ張ると、ふくらんで救命胴衣になる製品もあるようです。ボートショップなどにあるので一度チェックしてみては如何でしょうか。

◎ クーラーボックス

 釣った魚を新鮮な状態で持ち帰るための必需品。もちろん、同行者がいれば一緒に入れてもOK。弁当や飲み物を入れておくのにも重宝します。安価な発砲スチロールむき出しのものや、ビニールでできたソフトタイプもありますが、保冷力はプラスチック製のハードタイプが勝ります。また椅子の代わりにもなるのでお勧めです。
 大きさは各種ありますので、釣る魚の大きさや、釣れ具合の予想で大きさを決めましょう。(釣れ具合の予想はなかなかできませんが...)
  行楽用のクーラーバッグでは縦長のものもありますが、釣れる可能性のある魚の最大サイズより横幅の大きなクーラーでないと、せっかく釣った魚が曲がってしまうので、横長のタイプの方が良いでしょう。
 クーラーに入れる氷は船でサービスしてくれるところもあります。氷のサービスがない船に乗る場合は、氷を持参しましょう。コンビニ氷でも良いですが、ペットボトルに水を入れて冷凍室で一晩置いておくと、ちょうど良い氷が出来ます。これは氷が直接魚に触れず、氷が溶けても海水が薄まらないため、最適の状態で保冷できます。万一飲み物が足りなくなった時には、飲料水としても活用できます。

○ 糸切りハサミ

 船でも借りられますが、高いものではないので、ひとつ持っていると便利です。釣り具屋さんに行くといろんな形のハサミを売っています。海で使うものなので、サビないステンレス製のものが必要です。爪切りを簡単にしたような形をした小さな糸切り専用ハサミも便利ですが、若干切れ味が落ちるので、海でよく使うPE(新素材)ラインには向かないようです。3号以上の太いPEラインを使う場合にはいわゆる普通のハサミの格好をしたものが良いでしょう。

○ ナイフ

 釣った魚を〆たり、ハサミの代わりに使います。船によっては〆てくれるので必要ない場合もあります。高級品を大切に使うか、安物を随時買い換えるかは好みの問題。サビないステンレス製のものを使う人が多いです。切れ味から言うと、鉄製の小出刃の方がよく切れます。フィッシングショップなどで小出刃に皮ケースが付いたものも売っているようです。但し、使用前後に研ぐ必要があるので、マニア向け?
 釣る予定の魚の種類で大きさはいろいろありますが、刃渡り10cm〜15cm程度のものが使いやすいです。

このナイフは、釣り用というよりダイバー用のナイフです。ステンレスなのでサビませんが、時々は研いでいます。

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○ プライヤー

 いわゆるラジオペンチの形をしていますが、釣り用プライヤーはさびないステンレス製です。釣った魚からハリをはずしたり、場合によっては手で触ると危険な魚を持ったりする場合になにかと重宝します。先が「くの字」に曲がったものと真っ直ぐなものがありますが、どちらが使いやすいかは好みの問題。また、ルアーの場合には、スプリットリングを開くことができるように、先端に歯が出ているものもあります。

Sampei愛用のプライヤー。ステンレスではないが、黒サビ処理してあるのでさびません。先端にはスプリットリングオープナーが付いています。

○ 魚挟み

 手で触ると危険な魚、ヌルヌルのキツい魚(ヒイラギ・メゴチ等)の場合は、プライヤーの他に「魚挟み」があると便利です。釣り具店に行くと、ブリキ製で安く売っています。この挟みで掴んでプライヤーでハリをはさんで魚を外すと完璧。

◎ 帽子

 自然の中で遊ぶときの必需品です。ルアーやオモリの付いた仕掛けが飛んでくるといったもしもの場合に頭を守る役にも立ちます。普通はキャップ(野球帽型)が多いですが、夏場の釣りでは伝統的な麦藁帽子がやっぱりベスト。
 冬場は耳つきの帽子とかニットの帽子など、耳が隠れるタイプが暖かいです。厳寒期には通称デストロイヤー(懐かしいですね・・・)と言われる目と口だけ出せるすっぽり顔が隠れるタイプも船上でマニア受けするのでは?

◎ サングラス

 これも自然の中で遊ぶときの必需品です。危険防止の意味では、プラスチックレンズのものが安心です。また、偏光レンズのサングラスは、水面からの反射光をカットするので水中を見るときに役立ちます。色はあまり濃すぎないものが汎用性があります。

◎ タオル

 魚を持ったり、コマセをさわった手を拭うための必需品。ぬらしても良いものと、最後にキレイに拭くためのものと、2枚用意しておくと便利です。

◎ ビニール袋

 船の中で出たゴミを捨てるためのビニール袋。コンビニ袋でOKです。船にゴミ箱がある場合もありますが、基本的にはゴミは自分で持ち帰りましょう。

○ 長靴

 船上では釣っている最中でも甲板を洗ったり水を流すことが多いです。また、〆た魚の血が飛んだりするので、長靴が無難です。
 釣り具屋さんなどで1980円くらいで売っているフィッシングブーツでOK。フィッシングブーツのソール(靴底)は、ゴム、スパイク、フェルトなどのタイプがありますが、船釣りの場合は普通はゴム底のものを使用します。磯等と兼用の場合は、フェルト底のものも滑りにくいのでお勧めですが、若干値段は高くなるようです。スパイクシューズは甲板を傷めるので避けてください。
 なお、夏場は暑いですが、サンダル履きは足を怪我するもとです。夏場のオススメはヨット用のデッキシューズ。甲板で滑らないソールを使っているので船釣りにぴったりです。皮製のデッキモカシンもカッコイイですが、ちょっと勿体ない。トップサイダーなどの名前で売っている、布製のデッキシューズは値段も手頃です。

Sampei愛用のブーツは1980円

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○ 手袋

 夏場の餌釣りなら、必ずしも必要ありませんが、冬場はやはり手が冷たいので、あった方がよいでしょう。なお、ジギングの時は、危険防止のためにも手袋はしておきましょう。
 釣り用の手袋にはいろいろなタイプがあります。材質は薄手のネオプレン(ウレタンのような素材)または布とネオプレンの組み合わせが一般的で、保温性はいいですが、けっこういい値段(3〜5000円)します。軍手などのニット製品は、針が引っかかりやすいので釣りには向きません。ただし、魚をつかむときには軍手があると便利です。
 指が全部あるタイプ、指3本(親指〜中指)のないタイプ、完全指なしタイプ、指が取り外しできるタイプなどがあります。指なしタイプは、糸を結んだりするときには便利ですが、冬場はやっぱり冷たいです (^^;

オーソドックスな3本指無しタイプ
ジギング・グローブ
3本指の先の部分を取り外せるタイプ(表・裏。厚手タイプ)

○ ロッドキーパー(竿置き)

 仕掛けを投入してアタリを待っている時や、船が移動する時に竿を置いておくための器具。○○ラークや、受け太郎などの商品名で売っています。あれば便利ですが、結構なお値段です(数千円〜1万円以上)
 船によってはロッドキーパーが装備してある場合もあります。また、ビニルパイプなどに竿を立てられるようになっている船が大半なので、必ず必要なものではありません。
 船縁の形態によっては取り付けられなかったり、補助器具や補助板などが必要な場合もあります。
「釣りぶネット」で紹介している船は、船の写真を参考にしてください。

○ バンドエイドなど

 からんだ針を指に刺したり、魚の鰭の棘に刺されたりと、釣りには小さな怪我がつきものです。バンドエイド等を2,3枚持っておきましょう。
 さらに、マキロンや消毒液と脱脂綿を持参しておくといざというときに役立ちます。濡れないようにジッパー付きのビニール袋などに入れておきましょう。

○ 酔い止め薬

 船酔いしてしまったら、せっかくの楽しい釣りも地獄に早変わりです。絶対に酔わないと自信のある人以外は酔い止め薬を飲んでおくことをお勧めします。薬は使用方法をよく読んで使ってください。乗船30分程度前に飲んでおくよう指示があるのが一般的です。
 酔い止め薬には、錠剤やカプセルと、ドリンクタイプがあり、ドリンクタイプの方が即効性があるようです。
 ちょっと酔いかけたかな?と思うときに、意外と効くのが「仁丹」。即効性があり、重かった胃がスッとする感じがします。酔いやすい方は試してみてください。
 また、手首の内側中央あたりにあるツボを反対の手の親指で押すのも効果があります。釣り具屋さんなどに売っている船酔い防止リストバンドは、このツボを押す構造になっています。
 残念ながら酔ってしまった場合は、指をのどに突っ込んで吐くのが一番。魚を釣ると治ると言う説もあります。でも、前の日にお酒を控えて十分な睡眠を取り、揺れの少ない胴の間に座るなどの工夫が一番効果的ですね。

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○ 日焼け止めクリーム

 夏の日差しの強い日は日焼けが怖いため、あとのことを考えるとこれは欠かせません。夏になるとコンビニ等でも売っています。日焼け止めクリームの紫外線を防ぐ力は"SP○○"という数字で表されています。あまり強力なものを使うと、塗ったところと塗っていないところで焼け方が全く違ってすごい顔になることがあるので要注意。

◎ 食べ物、飲み物

 乗船する時間にもよりますが、空腹を我慢するのは船酔いのもとになります。また、特に夏の船上では思った以上に喉が渇きますので、お茶や水は多めに用意しましょう。アルコールも禁止というわけではありませんが、ほどほどに。
 なお、Sampeiの経験では、缶コーヒーを飲むとどうも船酔いすることが多いような気がします。船酔いが心配な方は避けた方が無難かもしれません(個人差があり、まったく平気な人もいますので、一概には言えませんが)

○ その他の便利モノ

ピンオンリール
糸切りハサミなど船縁でよく使う小物などを先端のクリップに付けておくと、誤って海に落っことすことを未然防止してくれます。ヒモを引っ張ったら伸び、手を離すと戻るのでじゃまになりません。
ヒップガード
釣り用腰巻きみないなものです。ネオプレンゴムなどで出来ていて、上の腕の部分を腰に巻き、下の2本の腕を股から通して、ちょうどブルーの濃い部分がお尻にあたるように着用します。冷たい釣り座やクーラーの上に座ってもお尻が痛くなりません。ゴアテックスなどのカッパを着用しても濡れた座席に長時間座ったままでいるとオシリに水が沁みてきますので、それを防止するのにも効果があります。

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船上でのマナーと注意

乗船まで

 前の晩は早めに就寝し、体調を整えましょう。特に船酔いに自信のない方は前の晩のお酒は控えたほうが賢明です。
 釣りは魚の釣れるタイミングが重要です。朝一番がよく釣れるという場合も多いので、特に乗合船の場合は、予約した人が遅れると他の人に大きな迷惑をかけます。遅くとも出船30分前には乗船場所に到着しているよう、余裕を持って出かけましょう。

釣り座について

 船のどの位置に座るかは釣果に影響を与えるという説が一般的です。確かにそのとおりですが、その日の潮と、風の影響もあり、どの位置がよく釣れるのかを予測することは必ずしも簡単ではありません。あまり釣り座の位置にこだわるのは考えものです。
 早く乗船した人から好きな場所に座っていくのが普通ですが、船によっては、船長があらかじめ客の釣り座を指定する場合や、座席を抽選にする場合もあります。一般的にはミヨシ・大ドモと呼ばれる船の四隅の釣り座は条件があたれば大釣りできる釣り座、船の中ほどに位置する胴の間と呼ばれる釣り座は揺れが少ないため船酔いしにくく、そこそこの釣果が出せる釣り座と言われています。あなたの技量や、その日の条件に応じて座席を選択する参考にしてください。

怪我、事故の防止について

 針を指に刺してしまったり、釣りにちょっとした怪我はつきものですが、大けがや事故でせっかくの釣りが台無しにならないよう、救命胴衣はもちろん、防止やサングラス、手袋などの装備はきちんとしておきましょう。

仕掛け・釣り方について

 乗り合い船は、多くの釣り人が一緒に釣りをします。どういう釣りをするかは釣り人の自由と言ってしまえばそれまでですが、他人に迷惑をかけないという1点だけは守りたいものです。
 餌釣り船の場合は、乗船者全員が基本的に同じ仕掛けで釣るのが普通です。特に、コマセなど、撒き餌を使う釣りでは、同じタナに撒き餌を集中することによってそのタナに魚を集める効果も出てきます。それを一人だけ違うタナに撒き餌をすると、その人が釣れないだけでなく、魚が分散してしまい、結局みんなが釣りにくくなるということにもつながります。

 また、オモリの重さが違うと、潮に流される距離が変わってくるので、オマツリの原因になります。事前に船長に確認して全員同じ重さのオモリを使うようにしましょう。
もしオマツリしたら、たとえ自分は悪くないと思っても、こちらの方から「ごめんなさい」と声をかけましょう。こうすれば1日中心豊かで楽しい釣りが出来るはずです。
 オマツリしたときには、気づいた時点でお互いに声をかけましょう。(船の反対側同士の場合もあるので恥ずかしがらずに大きな声で!!)枝バリが多くついた仕掛けほどお互いに同じテンション・スピードで巻き上げるほうが仕掛けの絡みは軽傷で済みます。自分の仕掛けのほうが早くあがっている場合は相手にそれを告げ、自分が解きやすくなるよう相手に糸を緩めてもらうことを伝えます。(逆の場合は相手の指示に従って自分の糸を緩めます。)  もし、オマツリの状態で魚がついている場合は魚を船に入れることを最優先に。

 魚の口などに刺さった針を確認し、相手の針だった場合は潔く魚を渡すこと。(判定不能な場合はジャンケンなどでケンカしないように!)  ルアー、ジギングの場合も基本的には同じことですが、餌釣りよりは乗船人数も少なく、釣り方に関しても新しい釣りだけに自由度が高いのが普通です。「底を取れる」ジグの重さなど、基本は押さえた上で、いろいろ試してみることも出来ます。
 なお、ルアーのキャスティングは、非常に危険を伴います。きちんとした装備で自分の安全は自分で守るとともに、少人数の仕立て船の場合を除き、オーバーハンドキャストはやめましょう。

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「底を取る」ということ

 初心者の船釣りで最初の試練が「底を取る」ということでしょう。底を取る、とは、「仕掛けやジグが海の底まで着いたことを感知すること」を言いますが、これを感じ取るのは意外に難しいものです。普通、仕掛けやジグが着底すると、糸の竿先から水面までの部分にわずかな「たるみ」が生じたり(これを糸フケと言います)、重みで下を向いていた竿先がスッと上がったりします。潮の流れが緩く、オモリやジグが十分に重ければ、手元に着底の衝撃(小さいですが)を感じる場合もあります。基本は竿を上下した時にオモリがトントンと底をたたいている状態を確認しながら釣ることです。

 但し、潮が流れている場合には、またすぐ仕掛けが海底を転がっていくので、どんどん糸が出ていく場合もあります。糸の出しすぎはオマツリのもとになりますので注意が必要です。
 そのポイントの水深は船長がアナウンスしてくれるのが普通ですので、糸の色やリールのカウンターをよく見て、水深と同程度糸が出たら、わずかな糸フケや、着底の感覚を見逃さないように注意し、着底が分かったらすかさず糸を止めるようにしましょう。

船上での飲食について

 船上での飲食は基本的に自由です。特に、あまり空腹を我慢しているのは船酔いのもとにもなります。手軽に食べられる弁当やおにぎりを用意していきましょう。但し、大量の飲酒は事故のもとになりますので慎みましょう。

船上で出たゴミの処理

 船上で出たゴミは海に捨てずに、自分で持ち帰りましょう。ゴミ箱を設置している船の場合はそれを利用してください。タバコの吸い殻もフィルターは自然分解せず、魚や海鳥に悪影響を与えます。

遊漁船に掲示する「利用者が遵守すべき事項」例
(全国遊漁船業協会のホームページより)

  1. 利用者の皆さんへ
  2. 利用者名簿は、必ず記入して下さい。
  3. 定員を超えての乗船は出来ません。
  4. 安全を無視した要求はお断りします。
  5. 飲酒している者、又は船内に多量の酒類を持ち込もうとする者は、乗船をお断りします。
  6. 遊漁船の運航に関しては船長の指示に従ってください。
  7. 船内での移動、喫煙、飲酒、救命胴衣の着用等に関しては、船長の指示に従ってください。
  8. 乗船、下船に関しては、船長の指示に従ってください。
  9. 他の釣り客の迷惑になるような行為は慎んでください。
  10. ゴミは海に捨てずに必ず持ちかえってください。
  11. ルールと、マナーを守って水産資源保護と漁場の保全にご協力下さい。

帰港の時刻

 釣り船の帰港の時刻は、大体決まっているのが普通ですが、潮の状況や釣れ具合、また天候の急変等によって、大幅に変わる場合もあります。 早くあがる場合もあれば、1〜2時間、余分に釣る場合もあると考えておいた方が無難です。

 仕立て船の場合は、必要なら船長に早目に上がってもらうよう、申し出ることはできますが、乗合の場合は、他のお客さんがまだ釣りたいと思っているのに、無理に帰ってもらうわけにはいきません。 釣りの後の予定は、十分余裕をもって立てるようにしましょう。

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釣った魚の処理

小さな魚・食べない魚はリリースしよう

 釣りは楽しいものですが、魚という生命をもてあそんでいるという側面もあります。持ち帰って食べる分以外の魚は、できるだけ傷つけず、リリースしたいものです。
 特に、外道(狙いもの以外の魚)や、毒や棘があって通常食べないような魚はじゃけんに扱われがちですが、これも同じ生命には違いありません。海で生きていれば、他の魚の餌になったり、死んでプランクトンの栄養になったりと、食物連鎖の一部を担っているものです。食べられない魚でも、リリースするときはやはりできるだけダメージを少なくするような配慮をお願いします。

 なお、地域によっては、漁業者が稚魚を放流しており、特定の魚種の一定のサイズ以下の魚はリリースを義務づけているところもあります。船長の指示があった場合はそれに従ってください。

 リリースする場合には、ハリをはずす時にもできるだけ魚体に触れないように注意しましょう。船縁でハリをプライヤーではさみ、そのままリリースするのが理想ですが、写真を撮ったり、ハリを飲んでしまっているような場合には、海水でぬらしたタオルや軍手で魚をつかむようにしましょう。

食べる魚はできるだけ美味しく!

 せっかく釣った魚はできるだけ美味しく食べたいものです。そのために、まず新鮮な状態で持ち帰る工夫をご紹介します。
 イケスのある船なら、帰港するまではイケスで活かしておき、最後に〆ます。船によっては〆てくれるところもあります。
 自分で〆る場合は、頭の横の部分(ちょうど脳があるあたり)にナイフを入れるか、鰓蓋からナイフを入れて、中骨(背骨)を切断します。さらに、尾鰭の付け根にも傷を付けて、海水の入ったバケツにしばらく漬けておき、「血抜き」をします。こうすることによって、魚が生臭くなることをかなり防げます。最も生臭さの原因となる鰓を取ってしまうとさらに良いですが、港を汚さないように気を付けて下さい。

 さらに美味しく持ち帰るためには、氷を入れたクーラーバッグに海水を入れておき、冷たい海水に浸した状態で持ち帰ると、身がふやけないと同時に、海水の浮力により身が押しつぶされるのを防ぐこともできます。クーラーに海水を満たすとかなり重くなりますので、体力に自信のある方にしかお勧めできませんが...
 なお、クーラーに海水を入れると氷が融けやすくなるので、氷の量が十分でないと、下船までに氷が全部融けてしまいます。氷の量はよくチェックして、不足の場合は帰り道に氷を追加することをお忘れなく。
 また、クーラーが重いからといって、水を抜きすぎてしまうと氷だけでは不十分な場合があります。氷は適度な大きさに砕いて水氷(みずごおり)の状態で保冷できるのがベストです。

 イカ釣りマニアの間では、先述したペットボトル氷の利用や、デパートにある傘入れ用の細長いビニール袋に1杯ずつ入れては縛る形式が知られているようです。こうすると、氷が溶けてもイカの表面が生きた状態で保冷できるということです。魚を美味しく持ち帰るための工夫は尽きません。いろいろと工夫してみて下さい。ま、それも魚が釣れてからの話ですが (^^;

 ついでに、魚は新鮮であればあるほど美味しいとは限りません。一般的には、生食の場合、小魚の類(アジ、イワシ、サバなど)は、釣った当日〜翌日くらいが食べ頃で、大型の魚(タイ、ハマチなど)は釣った当日より翌日、翌々日の方が美味しいと言われます。このあたりはまた別の機会に。

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